2014年5月15日木曜日

パンの妖精

ひょんなことで
図書館で、やなせたかし著『わたしが正義について語るなら』ポプラ新書、2013年
を借りた。


なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか


ご存じ、「アンパンマンのマーチ」の一節


戦争から生きて帰ってきたやなせさん、
地元高知の新聞社に一年勤めたのち、上京し、
日本橋三越の宣伝部に入り、新しい(現在の)包装紙の「Mitsukoshi」という筆記体のロゴを描きました。(白地に赤の抽象形を散らしたデザインは、猪熊弦一郎によるもの。)


「正義はある日突然逆転する。
逆転しない正義は献身と愛です。
それは…(中略)、例えばもしも目の前で餓えている人がいれば一切れのパンを差し出すこと。」


それはまさにアンパンマン。


甥のたっくんはアンパンマンが大好きです。
いえ、正しくは、アンパンマンファミリーの、ばいきんまんが大好き。
髪の毛を頭の上に二つのちょんちょりんにして、男の子なのに?と思っていると、「ばいきんまんのつもりらしい。」と姉。なるほどね。


やなせさんによると、ばいきんまんは結構人気なのだそうです。
みんなほんとは悪いことをしたいんだね。
でも、悪役のばいきんまんが魅力的に見えるのも、太陽のような存在のアンパンマンがいるからなのです、とやなせさん。


ところで、
私はロールパンナに似ていると言われます。
ロールパンナはメロンパンナの姉。


ここで引用。


ロールパンナについて
 メロンパンナの、おねえちゃんがほしいという願いにこたえて、ジャムおじさんはロールパンナをつくります。
 しかし、ばいきんまんがこっそりばいきんジュースをまぜたために、ロールパンナは良い心と悪い心のふたつのハートをもって生まれてきてしまいます。悪い心の時は、青いハートが輝いて、ばいきんまんの味方になり、メロンパンナの声を聞いて赤いハートが輝くと、良い心になるのです。
 ぼくらはみんな、ロールパンナと同じように良い心と悪い心をもっています。いつも良い心が勝てばいいのですが、うっかりすると負けそうになります。さて、ロールパンナは悪い心に勝つことができるでしょうか。
(『アンパンマンとロールパンナ』(フレーベル創刊)作者のことばより)


そういうわけで、私も青いハートと赤いハートを今日もいろいろに点滅しながら生きています。
ちゃんちゃん♪