2010年9月13日月曜日

プロ集団

夕方個展の準備に向かった。
ギャラリー裏のスペースでマットに一枚一枚写真を貼っていると
ひとりまたひとりと無口で無表情な人たちが集結してくる。
マイペースに貼り続ける。
時間になった。
集結した(実は)プロ集団は黙々と私の個展の準備にかかる。
名も知らぬプロ達の手際に私は圧倒される。
マットに入れた写真を額に入れる。
大体の配置場所を決めたら水平を測って壁に釘を打つ。
(この時の高さ、日本の標準は150センチ。私はなぜか5センチ高いアメリカ標準サイズがしっくりきた。)
写真をかける。

終わったと思ったら椅子がたくさん出てきた。
何事かと思っているとガスコンロ、大きな鍋(給食用大)にミートソース、そしてパスタが山盛り、具だくさんサラダ。
ビールの大瓶が10本くらいどどーんと現れた。
「かんぱ~い。おめでとうございます。」と言って食事が始まる。
私の個展の写真が見守る中、プロ集団は和気あいあいとパスタを食べる。
美味しい。お店の味。
上の階でずっと料理をしていたらしい男性が汗をふきふき下りてきた。
「おかわりいる?」
手には新鮮なもずく山盛り。

何年も通っているこの場所でこんなことが繰り広げられていたとは。
プロ集団と同じ釜の飯を食べ、すっかり家族の気分になってしまった。

明日からの個展はちょっぴりミートソースの香りがするかもしれない。