2010年6月28日月曜日


親戚の見送りに成田空港へ行った。
デッキから飛行機が見える。
金網ごしに飛行機を見ていたら、金網の数か所にカメラ窓が空いていることに気付く。
目の高さにきちんと。カメラが金網を気にせず撮影できるように(と思う)。
ふっとその窓からレンズを差し込むと禁じられた外界にじかに触れたようでどきっとした。
そこは遮るもののない自由な世界。
あなたの窓から好きなだけ飛行機を撮ってください。

2010年6月27日日曜日

アマリリス


学生時代に同じ誕生日の先輩と誕生日に花をプレゼントし合いました。
その時にもらったのがこのアマリリス。毎年とても優雅な花を咲かせます。
球根なので毎年毎年花を咲かせるのです。
なぜアマリリスかというと誕生花がどうやらアマリリスらしいのです。
でも誕生日には咲かず、いつもこの夏一歩手前の時期に咲きます。
強く美しい花です。

その時私が先輩に何の花をあげたかというとシクラメンをあげたのです。
シクラメンは育てるのが難しいのできっと一年目にはもうだめになってしまったのではと思っています。

アマリリスは元気ですよ。
そのことを今度先輩に伝えよう。

2010年6月24日木曜日

外の世界はこんなにもきれい


今日も平穏に夕暮れが訪れました。
庭は紫陽花(の花と葉)で埋め尽くされています。ザ・花の饗宴。

掃除をしたら時を経て茶色くなった古いメモを見つけました。
もう忘れたいつかの昔にこんなできごとがあったようです。

昼の空いた電車の中で携帯電話が鳴りました。
ンププププ、ンピピピピ、ンポポ…
「はい、もしもし」
男の子と女の子を連れたお父さん。一言二言話してから電話を切りました。
「誰から?」
「ママからだよ」
「え、ママ 電車の電話番号知ってるの?」


んふふふふふ

2010年6月15日火曜日

ハンバーガー


遅いお昼に時々ここのハンバーガーが食べたくなる。肉の味が口いっぱいにひろがる。
チーズは今回はレッドチェダー、他にゴーダやゴルゴンゾーラなど5種類の中から選べる。
今日は端っこのテーブルに座って、店全体を眺める。お客さんは全員女性。
読んでいた雑誌には世界中を飛び回る忙しいアーティスト(男性)が「香港ではペニンシュラに泊まる。自分の名前入りの枕カバーとタオルが用意されていて他に泊まりづらくなった。」と話している。食事について聞かれると「毎日ペニンシュラのアフタヌーンティーでスコーンにローズジャムをつけて食べたい。」
へぇ~、と思いながらまた一口ハンバーガーを頬張る午後。
レタスもシャキッと分厚く美味しい。


2010年6月12日土曜日

てのひら


秩父鉄道で樋口駅に降り、川向うに見えるのが長瀞(ながとろ)キャンプ場。
そこで開催されている「てのひらまつり」にお邪魔しました。
敷地内に入ると川で裸の子供が遊び、裸の子供が目の前を走り抜けていきます。
ここはテント村。太鼓の音やギターの演奏がどこからか聞こえてきて、自然食を売るお店では若いお母さんが赤ちゃんをあやしながら店番をしています。そう、このお祭りは子供が主体なのです。
荒川へ出てみるとぎらぎら光る川面から元気な頭がちょこちょこ出ています。
そんな中ただ静かに背中に手を当てる人。じっと動かない。そこだけが動かない。
てのひらってあったかいよね。てのひらって魔法の力があるよね。と納得し、これぞ「てのひらまつり」ということで今日の一枚にさせていただきます。

2010年6月10日木曜日

見えてるもの見えてないもの


電車ほど人の様子をじっくり観察できる空間はないと思う。
そんなわけで今日もパシャっと撮ってしまった。とてもファッション感覚が確立している女性。
でも写真って面白いのは後で見ると見えてなかったものが写っているということ。
たとえばすぐ隣の女の子の鞄にぶらさがってるのは私の大好きなカメラをモチーフにしたものなのにまるで見えてなかったり。
たとえば目の前のバッグにスイーツのアップリケを見てすかさずシャッターを切ると、その下で手がくまちゃんをさすっているのを私の眼は完全にスルーしている。
だから写真っておもしろいんだな。


今日は晴れのちくもりにわか雨でした。

2010年6月3日木曜日

ガレージと確信


夕暮れの気ままな散歩に出た。
家々のガレージにはこの時間まだ主の戻りを待つカラのガレージが多い。
そんな夕暮れの空きガレージにはさまざまなドラマがある。
猫とカラスのだんまり合戦。
調子に乗っていると番犬に吠えられる。


放課後の女子中学生がテニスの練習。その初々しさから新入部員と見る。

タイトルの「確信」は何かというと、家の前を通る小学生の話し声を聞いていた時のこと。
女子が自分のことを「わたし」ではなく「うち」と言っている。バラエティー番組の投稿ビデオなどでも最近の女子達は自分のことをよく「うち」と言う。
単に流行りかかわいい方言かと思っていたが、今日ふとそうではないと確信した。
これは新しい日本語になりつつある。
たとえば今初老のご婦人方が「わたくし」と話されるのを聞くと古風で上品でいい感じと思う。それと同じで今から20年後くらいに「わたし」と話すとあら丁寧ねと思われるんじゃないかな。未来では「うち」が普段使いなのです。
ためしに「わたし」と「うち」を言い比べてみた。スピーディーで「わたし」と言うより「うち」の方が言いやすい。
こうして言葉も変わっていくのね。

かもね。

Rock 'n' Roll


電車のシートに座り本を読んでいたら、目の前にロックンロールを着た乙女が立っていた。
あまりに素敵なTシャツなので本を置いて見つめていた。
ロックンロール。
ロックといえば、かっこいい何かのたとえ。
ギターを抱いて恍惚の表情で背中を反らせて奏でている様など
ステージの上でそんなに露わでいいの?と思う。
と思えば馴れ馴れしく人を寄せ付けない怖さもあって
うまくRockとRollが組み合わさってるんだな。
こう書き出してみると、それって猫に似てる。
さてこの乙女、見上げている私の視線に気づき耳のイヤホーンを外す。
写真を撮ってもいいですか、と聞くとにっこり笑って。
これまでの経験で言うと、ロックな人は優しい人ばかりです。