2014年6月22日日曜日

夢の国



ディズニーランドへ行った


天気が心配されたが
曇り時々晴れ
雨が降ることもなく
風が適度に吹いて、とても快適な、この上ない気候


たっくんはアトラクションやキャラクターよりも、
地面に落ちたポップコーン目指してやってくる鳩に夢中
喜んで追いかける
追いつかない


お昼寝を一度しただけで
夢の国で一日中遊び暮らした
日が落ちて、私たちはメリーゴーランドの前にいた
昼間に乗った馬たちが、オレンジ色の光の中でまだ走っている


た「お馬さん、いるね。」
私「うん、いるね。あれに乗ったの、おぼえてる?」
た「うん、おぼえてる。」
私「パパとママとお馬さんに乗ったね。」
た「たつと、パパと、ママと、ひっちーもいたね。」
私「そうだね、パパとママとたっくんと、一緒に乗ったね。」
た「うん。ひっちーも、いたね。」


私がいた
それをたっくんが覚えていてくれるだけで生きててよかった









2014年6月18日水曜日

玉子のおしごと



おひさしぶりに玉子のおしごとです。
たまごじゃないよ、たまこだよ。


大久保くんの、ぬいぐるみ作り方の本「どうぶつ ぬいぐるみ」(文化出版局)が6月6日に発売になりました。
そのご本の出版記念イベントが自由ヶ丘のイカニカというカフェであります。
詳しくは、こちらで。
http://okubohidetaka.blogspot.jp/2014/06/blog-post_6886.html


7月6日(日)クロージングパーティ「猫の会」で、大久保くんの猫に関するロックな実話を朗読させてもらいます。ロックというか、ヤクザ? 普段言わないような言葉が出てくるので、心して読まなければ!
遊びに来てね。


昨日は空手のお稽古でした。
ビシィッッッと突きや蹴りを繰り出すのは爽快痛快愉快。わはは。





























2014年6月17日火曜日

田畑ロス



梅雨の半ばの晴れた週末
飯能へ田植えをしに行きました


10時半に駅に集合して
田んぼの生態系をばしゃばしゃぐちゃぐちゃ荒らしまくり(もともと田んぼに住んでいる生き物たちの目線)
あっという間にお昼
大きな柿の木の下にブルーシートを広げ
炊飯器やお味噌汁の入った大きな鍋、おかずののったお盆を家から持ち出す
田んぼの地主のお嬢さんが用意してくれたお昼をみんなで食べる


時々カモが飛んでくる
カエルの鳴く声もする


食べると眠くなるでしょう?
欲求に逆らわず、みんなで昼寝
シンさんは寝ながらギターでボッサノーバを奏でる
ワールドカップ中のブラジルは地球の裏側


誰も時計を見ないから何時だかわからないけれど
そろそろ働ぐ~?と起きだして
裸足で田んぼに戻っていく


そろそろ水分補給しなきゃね、という気配が流れる頃、
シンさんのご両親が救世主のように笑顔で現れ
ザラメののった手作りのシナモンロールをおやつに差し入れてくれる


田んぼの連中は「お茶にしましょう」の声に
ゾンビのように泥んこの両手を前に突き出しながら陸を目指して歩きだす
おやつの時間
木陰が太陽の動きと共にブルーシートを外れてきたので
ブルーシートをずらす


なんとなく日が傾いてきたので、さて、今日最後の働きをしましょうかと
田んぼに戻る


静かに黙々と、隣の人との30センチ、自分が植えた前の苗との30センチを守りつつ
稲を大地に差して、後ずさりする
大きく育って、実ってください
遠くの空に5時を知らせるチャイムが鳴る


新しい週が始まって2日目
あの木陰の昼寝がない毎日は、体がおかしい(全身筋肉痛ということもある)


これを田畑ロスと名付けよう















2014年6月11日水曜日

空が泣いている?




雨が降っている。


雨を見つけるのが得意。
降っているのか降っていないのか微妙な時、ゆっくりと目線を縦に動かすと
雨の筋が見えてくる。


雨を見ていた。
空から水が降ってくる。
空が泣いている?



小さい頃のアルバムには、写真と、子どもたちが言ったちいさな一言が、折り紙に書かれて添えられている。
母はきっと小さい子どもとの生活を楽しんでいたのだろうなと思う。そう思うことはとてもうれしいこと。


中に、
「ほら、ポケットで風が遊んでいるよ。」と私が言った一言があった。


それを思い出した。
空が泣いている?と今思ったから。


空が泣いている?私が泣いている?
泣いていないけど、いつでも泣きたい気持ち。
それがいつものこと。
あれ?センチメンタル?



































2014年6月9日月曜日

ベビーコーンのおひげ



去年のある夏の日
奇跡のような日に
だーいすきなひとと中華料理を食べた。


緊張しすぎて、自我がふっとび、傍若無人。
食べたいものを聞かれるままに、これこれこれと注文した。


「ベビーコーンのほにゃらら」という一品。
出てきて、二人でお皿にしばし釘付けとなる。


「なんだろう?これ。」
「…、もしかして、…とうもろこしの…ひげ?」


一口食べて
「おいしい!」
「これは初めてだ。おいしい。」


しゃきしゃきとした歯ごたえ。
それからは、もう無言で食べ続けた。
とうもろこしのひげは、めしべ、らしい。
世間には、「とうもろこしのひげ茶」というものもあるから、きっと栄養もあるのでしょう。


さて、昨日、青山のファーマーズマーケットで、ベビーコーンに遭遇。
青い皮に包まれたままのベビーコーン。
皮をむいて茹でて食べたらいいのだと、
お店の人はきっと何回も聞かれたのであろう質問の答えを言葉少なく説明してくれた。


お湯を鍋に沸かしながら、皮をむく。
ひげがふっさふっさと現れた。
きっと、あの中華料理を食べていなかったら、皮もろとも生ごみとなっていた、このひげ。
美しく儚い緑色。


私は自信たっぷりに思った。
「これは、実を茹でた茹で汁をさっとかけて火を通し、オリーブオイルとあら塩で食べるべし。」


かくして、あの夏の日の思い出とともに、
ベビーコーンのひげは、しゃきしゃきと食べられた。
もちろんベビーコーンの実も。


ベビーコーンのひげは、まるでエンジェルヘアーという極細のパスタのようで、本当に美味しい。
捨てないで食べてね!


そして、いま思う。
もしかして、皮も食べられたりして!?