2011年2月25日金曜日

ニーナのフルーツ盛り



階下で父と母が話す声が聞こえる

「今日はケーキカットはするのかな」

「アルピーノがいいんじゃない?美味しいから」

私の誕生日について話している


誕生日にはみんなが優しくしてくれて
歩きながらも幸せで顔がにやけてしまった

宇宙は無から生まれたんだよ
宇宙はほかにもいくつかあるらしい
人の生も死も本当はそんなに意味がない
脳が悩むのは贅沢な癖なんだって

それでもなんでこんなにみんな優しいんだろう

ありがとうありがとうありがとう

これからもいろいろな局面に出会うと思うけど
この心臓の奥の方に感じるとても暖かい気持ちを惜しみなく前面に出していこうと思う

誓う

2011年2月19日土曜日

明日館の夜








明日館は自由学園誕生当時の校舎です
「みょうにちかん」と読むようですが私はいつも「あしたかん」と読みます
フランク・ロイド・ライトの設計した建物で
シンプルかつ重厚

その明日館で暖炉に火を灯しコエドビールを飲む会がありました
暖炉の火が乾いた薪をぱちぱちと鳴らし
常温のビールは味深く
ケータリングのお料理はビールを使ったポトフや骨付き肉から削いでもらうハム
ビールのシフォンケーキも。

途中で抜けて仕事に向かった私は燃えた木の香りをまとっていて
なんだか豊かな気持ちに胸が膨らみました
ビールのおかげかシャッター音も無駄に気前よく鳴りました

ライトといえばシカゴのオークパークにどっしりとした自邸が残っていて
高校生の頃にそこを訪れて感動した私は建築家を夢見たものでした

むかしむかしのお話

2011年2月18日金曜日

食いしんぼう


杏大福が今大好き

去年まで今の季節は苺大福だったが
銀座あけぼのの店先で外側の白い表皮にうっすらと透けるオレンジ色を見た時から
そして一口食べた時から杏大福が一番になった

甘くて酸っぱいみずみずしい杏と
ひんやりと上品なこし餡がベストマッチ
オレンジとグレーのコントラストも最高

美味しそうに写真に写そうとお皿に置いて思考錯誤の末
一口食べたらその瞬間が一番美味しそうだったので
左手でぎこちなくカメラを持って一枚写す

やっと撮れて杏大福を食べることができました
おいしい~

2011年2月12日土曜日

雪の日に帽子が届くうれしさよ

雪の朝 少し早い誕生日プレゼントが届いた
真新しい毛糸の帽子 ゆうこちゃんからの贈り物
こんなにうれしい朝はめったにない

「ありがとう。帽子届いたよ。」

ゆうこちゃんは沖縄にいた
これから水族館に入るところ
むこうは雨らしい

「こっちは雪が降ってるよ。この帽子をかぶって出かけるね。」

と言うと
ゆうこちゃんはふふふと優しく笑った

本当にありがとう

2011年2月9日水曜日

雪だった



朝は雪がたくさん降っていて
払っても払ってもコートやバッグや傘に降り積もった

と思えば昼には晴れていた

そんな狂った天気のせいか私は少し不機嫌で
撮影を急かす担当者にむかむかした
ただでさえ撮影は5分もないのに
レンズを換えに行った私に

「あと何枚ですか?」と聞く

あと何枚。あと何枚?知りますか。
「あともうちょっとです」と答えた

素敵な目をした素敵な人を撮ったのに
素敵に撮れた気がしなかった
情けなかった


家に帰ってすぐに長靴を洗った
それから
部屋に上がって窓をぴかぴかに磨いた
体温が上がって熱くなった

また出かけたくなって赤いコートを着てまた出かけた

帰ったら出かけた時と同じように
炬燵で両親がおしゃべりをしていて
それから夕飯の支度が始まって
いつもの時間の流れ

ありがたい
けれど甘えてばかりもいられないなと思う

2011年2月8日火曜日

コーヒーとどらやき



最近は毎朝エスプレッソを焚いてミルクとお砂糖を入れてカフェオレにして飲んでいる

キザじゃないけど豆で煮出すコーヒーは本当に美味しい

コーヒーと一緒に楽しむ和菓子をあれこれ試していたら太ってきた

困ったな

でも幸せ