2014年12月4日木曜日

いま鳥が気になる


ビルの14階で撮影の準備をしていた
下に広がる公園は黄葉
サッカー場では転げまわるボールと人
空は青
遠くの山脈まで見える
窓すれすれ、目の前をすーっと2羽のカラスが横切る
空を飛んでいるってすごくない?


空を飛んでみたいなんて思ったことはなかった
母は、よく空を飛ぶ夢を見たと言っていたけれど
私は一度も見たことはない
空を飛ぶ夢は、現状からもっと違うところへ行きたい気持ちの表れ、だったか
そんな大それた想いを抱く子どもではなかったということだろう


そしていまとても鳥が気になる
あの飛んでいる生き物
地上にも地下にも人がいっぱいで
空がいちばん空いているように見えるから、かな


いつでも人が少ないところに行きたいんだ











2014年11月25日火曜日

a rolling stone

転がる石のように日々を過ごしている
ゾンビの夏が嘘のよう
咳が出始めたので、自炊をする
豆乳と味噌でスープを作り、
冷凍ご飯を投入
ついでに冷凍の生姜の千切りも投入。
缶詰のホタテ貝柱、もちろんエキスも入れて
余熱であたため、
器に盛る
最後にカイワレ大根を散らす
リゾットみたい
美味しい。


さて、年末が見えてきた。
火花散るラストスパートを飾ろうではないか。

2014年8月18日月曜日

お盆



お盆の送り日の夜8時、打ち合わせへ向かっていた。


近いところから祭囃子が聞こえる。
路地を過ぎるたびに目をこらすけれど、見えない。
ふと、亡くなったおじいちゃん、おばあちゃん、ご先祖様、知人友人、そんな人たちのことを思ったら、泣けてきた。悲しいのと、たった今が幸せなこととで。
そして気づいてしまった。
誰ひとりとして、悲しい思いをしていない人はいない。
そんな地球上の悲しき登場人物たちが日々を営むこの世界。


そんな話をポポのカウンターで仕事上がりにワインを飲みながら、ゆめさんに話した。
すると、ゆめさん、
「そうだね。でも、いつもはそんなこと忘れてるけどね。」とさらっと言った。


そんな、気風のいいゆめさんが大好きだと思う。


それにしても夜8時の祭囃子は、夜遅すぎないか???と思い、ぞわっとする。







2014年6月22日日曜日

夢の国



ディズニーランドへ行った


天気が心配されたが
曇り時々晴れ
雨が降ることもなく
風が適度に吹いて、とても快適な、この上ない気候


たっくんはアトラクションやキャラクターよりも、
地面に落ちたポップコーン目指してやってくる鳩に夢中
喜んで追いかける
追いつかない


お昼寝を一度しただけで
夢の国で一日中遊び暮らした
日が落ちて、私たちはメリーゴーランドの前にいた
昼間に乗った馬たちが、オレンジ色の光の中でまだ走っている


た「お馬さん、いるね。」
私「うん、いるね。あれに乗ったの、おぼえてる?」
た「うん、おぼえてる。」
私「パパとママとお馬さんに乗ったね。」
た「たつと、パパと、ママと、ひっちーもいたね。」
私「そうだね、パパとママとたっくんと、一緒に乗ったね。」
た「うん。ひっちーも、いたね。」


私がいた
それをたっくんが覚えていてくれるだけで生きててよかった









2014年6月18日水曜日

玉子のおしごと



おひさしぶりに玉子のおしごとです。
たまごじゃないよ、たまこだよ。


大久保くんの、ぬいぐるみ作り方の本「どうぶつ ぬいぐるみ」(文化出版局)が6月6日に発売になりました。
そのご本の出版記念イベントが自由ヶ丘のイカニカというカフェであります。
詳しくは、こちらで。
http://okubohidetaka.blogspot.jp/2014/06/blog-post_6886.html


7月6日(日)クロージングパーティ「猫の会」で、大久保くんの猫に関するロックな実話を朗読させてもらいます。ロックというか、ヤクザ? 普段言わないような言葉が出てくるので、心して読まなければ!
遊びに来てね。


昨日は空手のお稽古でした。
ビシィッッッと突きや蹴りを繰り出すのは爽快痛快愉快。わはは。





























2014年6月17日火曜日

田畑ロス



梅雨の半ばの晴れた週末
飯能へ田植えをしに行きました


10時半に駅に集合して
田んぼの生態系をばしゃばしゃぐちゃぐちゃ荒らしまくり(もともと田んぼに住んでいる生き物たちの目線)
あっという間にお昼
大きな柿の木の下にブルーシートを広げ
炊飯器やお味噌汁の入った大きな鍋、おかずののったお盆を家から持ち出す
田んぼの地主のお嬢さんが用意してくれたお昼をみんなで食べる


時々カモが飛んでくる
カエルの鳴く声もする


食べると眠くなるでしょう?
欲求に逆らわず、みんなで昼寝
シンさんは寝ながらギターでボッサノーバを奏でる
ワールドカップ中のブラジルは地球の裏側


誰も時計を見ないから何時だかわからないけれど
そろそろ働ぐ~?と起きだして
裸足で田んぼに戻っていく


そろそろ水分補給しなきゃね、という気配が流れる頃、
シンさんのご両親が救世主のように笑顔で現れ
ザラメののった手作りのシナモンロールをおやつに差し入れてくれる


田んぼの連中は「お茶にしましょう」の声に
ゾンビのように泥んこの両手を前に突き出しながら陸を目指して歩きだす
おやつの時間
木陰が太陽の動きと共にブルーシートを外れてきたので
ブルーシートをずらす


なんとなく日が傾いてきたので、さて、今日最後の働きをしましょうかと
田んぼに戻る


静かに黙々と、隣の人との30センチ、自分が植えた前の苗との30センチを守りつつ
稲を大地に差して、後ずさりする
大きく育って、実ってください
遠くの空に5時を知らせるチャイムが鳴る


新しい週が始まって2日目
あの木陰の昼寝がない毎日は、体がおかしい(全身筋肉痛ということもある)


これを田畑ロスと名付けよう















2014年6月11日水曜日

空が泣いている?




雨が降っている。


雨を見つけるのが得意。
降っているのか降っていないのか微妙な時、ゆっくりと目線を縦に動かすと
雨の筋が見えてくる。


雨を見ていた。
空から水が降ってくる。
空が泣いている?



小さい頃のアルバムには、写真と、子どもたちが言ったちいさな一言が、折り紙に書かれて添えられている。
母はきっと小さい子どもとの生活を楽しんでいたのだろうなと思う。そう思うことはとてもうれしいこと。


中に、
「ほら、ポケットで風が遊んでいるよ。」と私が言った一言があった。


それを思い出した。
空が泣いている?と今思ったから。


空が泣いている?私が泣いている?
泣いていないけど、いつでも泣きたい気持ち。
それがいつものこと。
あれ?センチメンタル?



































2014年6月9日月曜日

ベビーコーンのおひげ



去年のある夏の日
奇跡のような日に
だーいすきなひとと中華料理を食べた。


緊張しすぎて、自我がふっとび、傍若無人。
食べたいものを聞かれるままに、これこれこれと注文した。


「ベビーコーンのほにゃらら」という一品。
出てきて、二人でお皿にしばし釘付けとなる。


「なんだろう?これ。」
「…、もしかして、…とうもろこしの…ひげ?」


一口食べて
「おいしい!」
「これは初めてだ。おいしい。」


しゃきしゃきとした歯ごたえ。
それからは、もう無言で食べ続けた。
とうもろこしのひげは、めしべ、らしい。
世間には、「とうもろこしのひげ茶」というものもあるから、きっと栄養もあるのでしょう。


さて、昨日、青山のファーマーズマーケットで、ベビーコーンに遭遇。
青い皮に包まれたままのベビーコーン。
皮をむいて茹でて食べたらいいのだと、
お店の人はきっと何回も聞かれたのであろう質問の答えを言葉少なく説明してくれた。


お湯を鍋に沸かしながら、皮をむく。
ひげがふっさふっさと現れた。
きっと、あの中華料理を食べていなかったら、皮もろとも生ごみとなっていた、このひげ。
美しく儚い緑色。


私は自信たっぷりに思った。
「これは、実を茹でた茹で汁をさっとかけて火を通し、オリーブオイルとあら塩で食べるべし。」


かくして、あの夏の日の思い出とともに、
ベビーコーンのひげは、しゃきしゃきと食べられた。
もちろんベビーコーンの実も。


ベビーコーンのひげは、まるでエンジェルヘアーという極細のパスタのようで、本当に美味しい。
捨てないで食べてね!


そして、いま思う。
もしかして、皮も食べられたりして!?























2014年5月15日木曜日

パンの妖精

ひょんなことで
図書館で、やなせたかし著『わたしが正義について語るなら』ポプラ新書、2013年
を借りた。


なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか


ご存じ、「アンパンマンのマーチ」の一節


戦争から生きて帰ってきたやなせさん、
地元高知の新聞社に一年勤めたのち、上京し、
日本橋三越の宣伝部に入り、新しい(現在の)包装紙の「Mitsukoshi」という筆記体のロゴを描きました。(白地に赤の抽象形を散らしたデザインは、猪熊弦一郎によるもの。)


「正義はある日突然逆転する。
逆転しない正義は献身と愛です。
それは…(中略)、例えばもしも目の前で餓えている人がいれば一切れのパンを差し出すこと。」


それはまさにアンパンマン。


甥のたっくんはアンパンマンが大好きです。
いえ、正しくは、アンパンマンファミリーの、ばいきんまんが大好き。
髪の毛を頭の上に二つのちょんちょりんにして、男の子なのに?と思っていると、「ばいきんまんのつもりらしい。」と姉。なるほどね。


やなせさんによると、ばいきんまんは結構人気なのだそうです。
みんなほんとは悪いことをしたいんだね。
でも、悪役のばいきんまんが魅力的に見えるのも、太陽のような存在のアンパンマンがいるからなのです、とやなせさん。


ところで、
私はロールパンナに似ていると言われます。
ロールパンナはメロンパンナの姉。


ここで引用。


ロールパンナについて
 メロンパンナの、おねえちゃんがほしいという願いにこたえて、ジャムおじさんはロールパンナをつくります。
 しかし、ばいきんまんがこっそりばいきんジュースをまぜたために、ロールパンナは良い心と悪い心のふたつのハートをもって生まれてきてしまいます。悪い心の時は、青いハートが輝いて、ばいきんまんの味方になり、メロンパンナの声を聞いて赤いハートが輝くと、良い心になるのです。
 ぼくらはみんな、ロールパンナと同じように良い心と悪い心をもっています。いつも良い心が勝てばいいのですが、うっかりすると負けそうになります。さて、ロールパンナは悪い心に勝つことができるでしょうか。
(『アンパンマンとロールパンナ』(フレーベル創刊)作者のことばより)


そういうわけで、私も青いハートと赤いハートを今日もいろいろに点滅しながら生きています。
ちゃんちゃん♪

















2014年4月21日月曜日

イースターの夜



ハッピーイースター❤
イースターといえばウサギ、カラフルな卵の飾り
イースターは、春分の後の最初の満月の次の日曜日
先日の赤い満月、ブラッドムーンが記憶に浅い
つまり、イースターは今日!本日!


と、書いて、書きかけのまま、吉祥寺へ出かけた。
カジュンちゃんとレストランtendre(タンドル)へ。
すてきすてきすてき
ここはすてきなレストラン
パテ
コリアンダーとコンテチーズとくるみのサラダ
グラタン
野菜盛り
レモンタルト
チョコレートケーキ
シャンパン
赤ワイン
しばしば話に夢中になって手が止まる以外は、
黙々と食べ、顔を上げて目が合うと、おいしいねぇ~と笑いあう。
デザートにいただいたチョコレートケーキは
「レバ刺し?」とカジュンちゃんが見紛うほどの濃厚なつややかな輝き。
イースターにちなんで、
厳しい冬眠明けの生き返りを、夢に描いてもいいかなと思う夜でした。











2014年4月19日土曜日

ばくだん



しゃんしゃんがフィンランドからご帰還されたので、
赤坂で和食を一緒に食べた。
すきっとしたカウンター席で、
お店の方が、きびきび働くのを眺めるともなく眺めながらのお酒は美味しかった。
メニューもシンプル。
その中で、「ばくだん」というのがあった。
「ばくだん?」と問うと
「納豆と、いろいろなお野菜を細かく切ったものを、のりに巻いて食べる」と言う。
「食べにくいかな?」と心配な私に
「食べにくくても食べる」としゃんしゃん。
これが、ねばねばこりこり、そしてのりに巻いて絶妙。


時々我が家の台所で、納豆ときゅうりや古漬けの大根などを刻んで、のりでくるみ、
ねばねばこりこりくるり、ひとりでばくだんしている。


5月には9年ぶり(前回は2005年)の魔女カフェ開催の予定。
魔女パフェを開発中。
魔法をかけちゃうよ。どろんぱ。















2014年4月18日金曜日

何かい?



甥のたっくんが面白くてたまらない。
可愛いすぎて、「たっくん、たっくん、」と意味もなく呼んでしまうのですが,
この間それに対して、ベビーカーの中から聞きなれない言葉が返ってきた。
「ナニカイ?」
「え?え?なんて言ったの?」と聞き返す私に
「なにかい?」
「???」
姉の、「何かい?って言っている」という通訳で、ようやく意味がわかった。
2歳の男の子のこの渋い日本語に、きゅーん
どうやら、疑問文には「~かい?」と付けると理解したらしいたっくんは,
「何かい?」だけでなく
「何してるのかい?」
「~なのかい?」
と来る。
その度に、ちいさいおじいちゃんに対峙しているような錯覚を覚え、可愛がりつつも、尊敬の念を抱いてしまう。
愛してるよ、たっくん。





































2014年4月9日水曜日

清水湯

銭湯の名前で、「清水湯」って、よくある。
お湯が清水ですよ~というアピールかな。
近所の銭湯も、「清水湯」。
お湯は、まあまあ清水です。
たまに、消毒のにおいがします。


昨日は、生後5か月の赤ちゃんが一緒に湯船に入っていました。
赤ちゃん、かわいいーーーー。
すると、常連さんのアイドル、4歳か5歳のももちゃんがお母さんとやってきました。
「赤ちゃん、5か月だって。」とお母さん。
「何歳?」とももちゃん。
「0歳よ。まだ5か月だからね。」
「ふーん。」


しばらく、お母さんに滑り台とか飛行機とかをしてもらいながら、
赤ちゃんのことが気になって仕方がない、ももちゃん。
小さい声でお母さんに
「ももちゃんも、赤ちゃんつくる。」
「ももちゃんもつくるの?そしたら、ママはばあばになっちゃうな。」


赤ちゃんはほんとうにかわいいなー
と、つくづく思うのでした。
赤ちゃんは世界を救う。







2014年4月5日土曜日

春ですね

なぜか、
写真がアップできないので
ブログをアップしていませんでしたが、
そうか、文だけでいいのかと思い
また書いています。


今朝は5時半に起きたので
(日の出とともに、部屋が明るくて起きます)
少し、書く仕事をして
7時になったので、近所へコーヒーとチョコの入ったパンを買いに行きました。
昨夜から、そうしたいと決めていたのです。


外へ出ると、さ、さむい。


ショウウインドウに映る自分を見ると、フリースの下にパジャマのくまさんがのぞいています。


お店はなんと7時半開店。
しかたがないので、もう一度部屋に戻り、少し書き進み、
また出かけて、7時半、無事に朝食にありつきました。


もうすこしがんばって書いて、
布団を干して、
写真を撮りに上野公園に行こう、かな。
人ごみが苦手なので、まだ悩んでいます。


みなさま、よいお花見を









2014年2月4日火曜日

思い出はフリージアのかほり。「光のいろ」展終了。






 
 
プレゼントにいただいた、フリージアの蕾が次々に咲いて、
会場に行くたびに、芳しい香りにほっとしました。
そんな毎日も、もう終わり。
 
「光のいろ」写真展を無事終了しました。
本当にありがとうございました。
さまざまな皆様からのお言葉、笑顔、気配、足音、また、
今回は残念ながらお会いできなかった皆様のあたたかいお気持ち、
すべてありがたくいただいて、次の一歩を進めていこうと思います。
 
今回面と向かって言われて、思わず笑ってしまったコメント
「…大人になりましたね。」(大学の写真部の後輩)
「女性が撮ったとは思えない…」(初めてお会いした方)
「どんな精神状態で撮ってるの?」(尊敬する写真家)
 
 
 
 
本当に、ありがとうございました!
 
 
 
 
 
 
 


 




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





















2014年1月27日月曜日

「光のいろ」一日目
















写真展が始まりました。
 
開始の12時ぴったりに、お花が届く。
いつも本当にありがとうございます。
美しい花籠を入口にそっと飾る。
 
 
 
それから、携帯電話が鳴りました。
大好きだった坂東真砂子さんの訃報。唖然とする。
人のいないギャラリーで丸く縮こまっておりました。
去年は坂東さんに会いたいと、連絡したいと、何度も何度も強く思って、
それができなかったことが悔やまれた。
もう会えない。寂しくてたまらない。
パワーがはちきれんばかりの、タヒチの坂東さんを、ずっと覚えていよう。
















それから、一人、また一人と、お客様がいらして、
ぎゅーっと縮こまっていた気持ちがほぐれてくる。
生き返る。

とても寒い日だった。
ご来場くださった皆様に、心から感謝します。


こちらは、昨夜の搬入の後の美味しい宴の模様。
プレイスMのプロフェッショナルな皆様、ありがとうございます。
一週間、お世話になります。




2014年1月24日金曜日

トークショーやります!







あけまして、
おめでとうございます(旧正月か!)

今年もどうぞよろしくお願いします。

もたもたしているうちに来週から写真展です。


写真展「光のいろ」
1/27(月)~2/2(日) 12時~19時
新宿御苑前のプレイスM2階、M2ギャラリーにて

期間中、トークショーをします。
1/30(木)19時からM2ギャラリーにて。
会費800円
写真家の瀬戸正人さんと、同じく写真家の長野陽一さんと、私でトークさせていただきます。


ご都合よろしければ、どうぞお越しくださいませ。

お待ちしています。