2011年10月9日日曜日

秋晴れ昼過ぎからタコ、のちずっとビール


オクトパスエイト発進

写真は、大久保くんの大きなキャンバスに描かれた絵



昨日は楽しみにしていたタコ展がありました。
オクトパスエイトが作る「タコ」についての会。

海部くんが「タコ」について講義、生きたタコを買ってきて麻酔をかけて解剖。
キーダさんとトシさんのふわふわ踊るタコ風船のライブペインティング。
たかくんとえりかちゃんの職人タコ焼き。
カオリさんの小枝アートや、フォトコラージュ。まりもさんの鮮やかな色のアート。
大久保くんの揺れるモビールやタコの絵やデニム地のぬいぐるみ、「のびるっこ」の子どもたちの絵
まいさんの墨絵、かつみくんのショートムービー「タコ兄弟」
タバコジュースの大久保くんととっくんの入魂のライブ。
あと、玉子(たまこ)の絵本の朗読。

これら全部がタコだった。



おととい、「明日タコの朗読をするんです」
と、福桜さんに話すと、
舞台に明るい福桜さんは、
「空間ですよ。そして舞台ではその人の生き方が全部出ます。」
とありがたいような恐ろしいような忠告をしてくれた。

が、いまさら生き方を急旋回するわけにもいかず、当日を迎えた。
玉子としての朗読デビューだった。
はるばるやってきてくれたお客さんを前に朗読をして、
「空間ですよ。」という意味がわかった。
その部屋の気配、ひとりひとりの人がそこにいるということ、におい、音、光、すべてを含んで朗読だった。

みんなの顔がよく見えた。
子どもみたいに二つの目を絵本にしっかり集めて、いい顔をしてた。みんな。
時々くすっと笑ったり、うなずいたりしてくれたことがどんなにうれしかったか。

ありがとうございます。



今朝起きて、昨日のお酒が残る頭で、人生ってこうなんだって思った。
昨日の華やかな、にぎやかな、うれしいすべての出来事はもう過ぎてしまった。
もうすでに新しいページが始まっている。
だけど、昨日を迎える前の私と今の私は違う。
そうやって生きていくんだと思った。
どんな人もどんな悲しいこともうれしいことも、そのままではいない。
ただ、ちゃんと血や肉になっていく。

とにかく何かをするってことはいいことだなって思った。
すごくすごくいいことだなと思った。仲間がいれば鬼に金棒。


昨日はタコの会の準備から、近くのコンビニに走っては缶ビールをプシュっと開けて、金木犀の香りが流れる中、飲みながらやいのやいのと作業をして。
誰も「ビールを飲みながらやってはいけません」なんて言う四角い人はいなくて。
見るとあちこちにビールがあって、ギターの音がして、みんなが笑顔で楽しくて。
大人になるってなんて素敵なことだろう!


とっくんが締めの言葉の中で言ってた。「一番思ったことは…、生きてるってことかな!」
タコが墨をはくのを見たよ。それはもう限界っていうサインなんだって。
タコは生きてた。そして私たちに食べられた。

私も感じたよ、生きてるってことを。