2012年10月2日火曜日

うな展でした


9月29日夏が戻ったかのような秋晴れの土曜日
昨年のタコ展に続き、オクトパスエイト・プレゼンツ・第2弾「うな展」が開催されました
主役はうなぎ
思えば、生まれてこの方、うなぎを触ったことがない!
触ってみる
予想通り、ぬるぬる~ 
うわ~と思いつつ、また触る 片手で物足りず両手で触る ぬるぬる~にょろりん うなぎ逃げる
予想に反したのは、うなぎの可愛さ
顔、体、長さ、太さ、すべてがかわいい
こんなにかわいい生き物を食べてしまうわけですね

玉子の朗読は『うなぎのひみつ』
うなぎの絵本を探すのは、タコの絵本よりも大変でした
でもボンゴブックスさん(根津のすてきな古本屋さん)の助けを借りたりしまして
結果として、うな展のイントロダクションに絶妙な絵本を見つけることができたように思います
うなぎの時間的に地理的に長い旅について、美しい絵で描かれています



























海部先生(東京大学)はこの日いったい何本のビールを飲み干したのでしょうか
横内先生(長崎大学、うなぎの生態)、萩原先生(北海道大学、熱帯うなぎハンター放浪記)、須藤先生(東京大学、生理学専門、うなぎの解剖)、脇谷先生(九州大学、淡水魚バカ一代!?、うなぎ解剖)、全国から集まったうなぎプロフェッショナルたち、それぞれの講義がとても面白く、わかりやすく、うなぎ愛に満ちてました

シーナアキコさんとおおくぼくんの、コラボステージ
シーナさんのマリンバとまろやかな歌声、おおくぼくんの自由奔放なお絵かき
あんな風に歌えたり、あんな風にお絵かきできたら、(誰にもできる自由はあるのですが、、、)
なんて楽しいことだろう

海部くんは「研究もアートも、常にフロントを知ること、他に先駆けることが重要だと思う」と言い、オクトパスエイトのアート方面の面々をもどきりとさせた


























うなぎ作品展示の紹介、そしてカツミくんのうなぎアニメーション上映の後、庭で炭火で焼かれた(by ふの字)うなぎをご飯にのせてうな丼を食べました
うなぎは、焼くと長さが縮んで厚みが膨らみます ふっくらおいしくいただきました

うな展が終わり、打ち上げの席で海部くんがうなぎの絵本をゆっくりめくりながら言いました

「うなぎはね、この一周だけなんだよ。海で生まれて、川をさかのぼって川で成長し、また川を下って生まれた海に戻り、産卵する。そして死ぬ。その一回で終わりなんだ。」

現在、うなぎは絶滅の危機に瀕している
養殖ができるからって問題は解決しない
養殖うなぎは、天然のうなぎの子供をつかまえて、育てているだけなんです
そして養殖うなぎはストレスのせいかなぜかオスだけになってしまうのです
減ったから増やせばいい、問題はそう簡単ではない 
海のこと、川のこと、生物の環境全体を考えなければいけない
海部くんは力説していた

お金が足りないから、消費税を上げる、それで税収が上がるかというと、それは逆の結果を招く
それと似たような感じだなと思った

ひとつひとつを見て、同時に全体を見よう

今年も
うなぎは生きていた
そしてうな丼になって わたしたちに食べられた
でもわすれない うなぎのたどってきた道のりを これからも




・・・来年の話が出ました
「ちょうざめ」でちょうざめスモークとキャビアのベーグルを出そう とか
「カニ」でカニ鍋だ とか
(オクトパスエイトに食べ物は欠かせない)
で、なんとなく決まった(?)のが
じゃ~ん!「スカル(頭蓋骨)展」 
かっこいい
スカル!?食べ物はどうするの?と聞くと「マグロのカマ焼き」と返ってきた