2012年10月20日土曜日

ファンタジー

 
 
 
 
 
夏に開いた写真展に
偶然、風のように訪れた香りの魔術師がいました
黒い長いマントが似合いそうな、物語のような存在感
写真展の中の一枚を見て
「これで香りを作りたい」と
夢のような申し出をくれました
 
そして待ちに待った香りが昨日届きました
 
本当のことを言うと、昨日の夜は香りにぴんと来なかった
 
だけど今朝、この香りにぐっと来た
はっきりとはっとした 
確かにこの写真の香りだった
そして、今まで嗅いだことがないのに、とても好きな香りだった
 
「ファンタジー」というのだと魔術師は教えてくれた
特にこれと言った、たとえばシトラスとかフローラルとか、といった系統がない香りのこと
 
私のファンタジー
写真から香りが生まれる
それはファンタジー