海に出た
秋の海はサイコー
人がいない
光が美しい
凪
ため息とともに夏の疲れが風に流れていく
そして吸い込むのは新しい空気
小学校に上がる少し前の春に会ったヒュームくんは
5年生になっていて私のことはきっと覚えていない
でももしかしたら幼児の記憶は大人よりはるかにずば抜けていて
あの時私の辺りをさまよった視線は記憶のかけらを見つけたのかも知れない
声がかさかさしてあまり笑ったりもしなくて男っぽい
健やか
ミイさんの子育てを見ていて思った
大好きな人にはちゃんと目を見て謝らなければいけなかったんだ
それが1歳のセイリンくんでも
ミイさんはきちんと向き合って目を見て「ごめんね。許してくれる?」って言ってた。
ヒュームくんは行き帰りの切符とおこづかいを持っておばあちゃんの家へ向かった
そうやってお兄ちゃんは週末の間 羽を伸ばす
日を生むと書いてひうむくん
日と生むをくっつけると星
そしてセイリンくんなのだ
大きな海と山に囲まれて 健やかに大きくな~れ